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ホームページを新しくしましたので簡単に経歴とは別の自己紹介をしてみます。

ソフトパステルを使い、国営昭和記念公園で現場スケッチをするということを2007年から続けています。18年も経ちました。

始めてソフトパステルで描いた風景画

 

その頃、美術館で大好きなモネの作品を観た後で公園のベンチに座り、空と木を見ていたら

「モネの絵に描かれている要素と同じじゃないか…」「モネは空と木だけで絵にできるんだ」と感じた体験がありました。

絵になる場所を描くのではなく、その時の季節や大気を感じさせる色彩の豊かさで絵にすることはできる。はず。そんな風に思いました。

近くに海や山があったら描いていたと思いますが、大きな昭和記念公園(東京ドーム35個分だそうです)は樹木の種類も多く、空が広く四季の花々も咲き、私にはスケッチに最適な場所でした。

 

最初の頃は「私の拙い想像の世界より現実の世界が美しい」と思い、流れていく雲なども本当にそこにあったものをそのままの色で描いていました。

絵的に美しいというよりも、枯れるもの、褪せるもの、ありのままの姿を肯定して描くのが私の流儀でした。  長年祖母と父の介護をしていたので、生活の影響はあったのだと思います。

    

(「朽ちたベンチ」と題した絵は「公園の展示にふさわしくない」とされ展示中に撤去…なんてこともありました)

「そのままの形で、色で描いている」つもりでいましたが、やはり私が今まで憧れてきた数々の絵画に、色彩をはじめ多くの要素で影響を受けているのだと気づきました。

  

対比を意識した色彩や野外で描くことはモネや印象派の影響が多いですが、雲が好きなところは印象派以前のコンスタブルや17世紀のヤーコプ・ファン・ロイスダールの影響が大きいと思います。美大では風景画の指導はありませんでしたので、巨匠の絵画を参考に手探りの日々でした。

美術館に行っては英気を養って描いて、描いて行き詰っては美術館に行って…

繰り返しているうちに月日が経っていました。

    

幸いにも公園で展示させていただくようになり、観てくださる方を意識して描くことも増えました。ポストカードを売店に置いていただき、四季の公園の風景を集めたカレンダーも2009年から毎年販売させてただいています。公園の展示では自然光が入り、広い会場で距離を置いて絵を鑑賞することができ、どなたでも気軽に入りやすくとても良い環境で感謝しています。

 

    

自然の無限の色彩、特に花の色を描くためにパステルを集めて研究してきました。

  

   

コロナ禍にYoutubeを始めました。たくさん観ていただきありがとうございます。

また時間ができたら動画も作りたいです。

 

晴れた日の明るい絵を描く、それも私の素直な衝動ですが、基本的には絵は私と世界を繋ぐものです。季節の風に吹かれてスケッチをすることで、心から生きている感触を得ることができます。向かい風の強い日も雨の憂いの日も、どんな日も肯定するのが風景画の寛大さだと思います。

 

  

パステル風景画はすべて野外で仕上げています。描く時間は1時間かからないことも多くなりました。

絶対に写真を使わない主義というよりは、「写真からでは絵が浮かばない」というのが正直なところです。

常に時間は流れていて刻々と変化し、同じ場所でも同じ風景には出会えない。野外スケッチに魅せられた画家は、皆そんな風なことを言っていると思います。

  

2013年から続けている人物画クロッキーも、風景と同じように目の前の人の生命力にインスピレーションをいただいていると思います。

賞をもらう、画廊と契約する、そういったこととは縁遠いので画家と名乗ってよいものかといまだに思いますが、絵を描いているその間は自分は画家であるという心意気で描いています。

大作が苦手で不器用な絵描きではありますが、自分が描きたいものに率直に取り組んでいきたいと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました!

 

★★2025年10月に個展を開催します。詳細はこちらをご覧ください

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