今年も年末らしい快晴と寒さがやってきました。
12月前半のほうが雲が多い日があるのですが(私調べ)今年は所用があり雲の日に描きに行けませんでした。
個展が終わった10月11月のコスモスの頃はとてもいい雲が出ていて、制作がたくさんできました。

今年はコスモスが10年に一度の大豊作でした(私調べ)
花は絵に色彩を与えてくれるし可愛いし、その存在自体が好きですが、コスモスは特に絵に風の動きを与えてくれます。風があれば色彩が揺らぎ、絵に奥行きが生まれます。
「先生の絵に風を感じる」と受講生さんに言われた時もとても嬉しかったです。風は写真からでは伝わらないので、スケッチの醍醐味かなと思います。

今年は花みどり文化センター20周年記念展にも参加させていただきました。
私が展示を始めたのが2007年なので、あの頃はまだ出来たてだったんですね。恵まれた会場をお借りできて、本当に運が良かったと思います。

2007年のパステル初年に描いた銀杏並木
初期のほうが油彩ぽいですね、と言われました。たしかに、タッチが大きいせいもあるかも知れません

2023年に描いた銀杏。細かいです

この15年差がある2点を並べてみました。正直、2007年のほうが好きという方もいらっしゃると思います。私自身もそうかも知れません。
絵は技術が必要ですが、技術だけでは説明できない魅力というものがあることを実感します。受講生作品展を見ていても本当にそう思います。
正しいこと、セオリー通りのことでなくても伝わるものがこの世にはあるんだと思います。
美術学校のとおりに描いていないユトリロ展を2回観に行って再び思いました。
ユトリロの絵の中に「ラパン・アジル」というキャバレーを描いたものがありますが、他人の写真を参考にした作品です。今だったら著作権的にアウトなのかも知れません。
今年はAIの画像生成がまた一段と進化して、著作権について考えさせられる年でもありました。

銅版画のリス。元はフリー画像
フリー画像に頼らず絵の取材にいいカメラを持って出かけたりするのもいいのでしょうけど、カメラを構えている時間があったらスケッチしたくなるだろうなぁという気もします。

カメラの画角に切り取られた図像より周りに広がる空間と風や香りを感じながら描くこと、図像ではなく自身の体験を絵にすること。
そんな風に向き合いながら自分軸で描いていれば、「AIのおかげで描く意味がない」などとは考えずに絵を続けられるんじゃないかなと思います。

来年のカレンダーの12月は水彩かな…
今年も励ましのお言葉をくださった皆さま、ありがとうございました!
来年もカレンダーと一緒に四季の絵画をお楽しみいただけたら嬉しく思います。
どうぞよいお年をお迎えください。
松川佳代